【成分解析】とにかくコスパ良し!ディノメンシャンプー3つの良成分とは?

元美容師Mです。

今回は楽天などの通販サイトでジワジワ人気が出てきている『ディノメン(DiNOMEN)シャンプー』の成分を解析&本当に優れた成分なのか?を全力で評価してきたいと思います。

今まで300種以上のシャンプーを見てきた私から見ると、成分的にはそこまで悪くないです。むしろ、この超大容量でこの価格はコスパ良すぎて恐怖すら感じます。笑

ただし!私が嫌悪する”とある成分”が配合されている点と、ある成分が万人受けしないなぁ・・・と言うのは本音ではありますね。

では一体どんな成分が配合され、どんな人向きのシャンプーなのか?!解説してきます。

300種以上のシャンプーを見てきた元美容師がオススメ!最強のメンズシャンプーはコレだッ!
2500円以下で本当に良い市販シャンプーのみを集めてみました。
⇛【男性限定】本当に市販のみ!髪のプロがオススメシャンプー7選を発表します!
メンズシャンプーで最も人気シリーズの違いとは?!
【全5種類】MAROシャンプーの種類と違いとは?あなたはコレを選べばOK!

【最重要】DiNOMEN 薬用スカルプケアリンスインシャンプーの洗浄成分は?

頭皮ケア系のシャンプーだろうが、何だろうがぜっったいにチェックしないといけないのが”洗浄成分”です。

シャンプーに配合される成分って水が60%~洗浄成分が20%~その他の成分10%~くらいで配合されている事が殆どなんです。

つまり!水はどうコダワッても水でしか無いので、次に配合量が多い洗浄成分がどんな成分が配合されているのか?!でシャンプーの性格が決まるっ!っと言っても言いすぎじゃないです。

ぶっちゃけ、成分を見ると4000円超えのシャンプーであっても、500円レベルの物もあったりするので絶対にチェックしてくださいね。

っという事で『ディノメンシャンプー』の全成分がコチラ!↓

有効成分:ピロクトンオラミン
その他の成分:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸K、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na、ラウロイルメチル‐β‐アラニンNa液、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド、グリセリン、PG、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、メントール、グリン酸Ng、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヒキサデカナミド、ア
ルギニン、加水分解シルク液、BG、ツバキ油、センブリエキス、ジオウエキス、海藻エキス(1)、ニンジンエキス、エデト酸塩、pH調整剤、粘度調整剤、パラベン、香料

黄色にマーキングされている成分がシャンプーの命!とも言える洗浄成分です。

ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液⇛コカミドプロピルベタイン
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na,ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸K⇛ラウロイルグルタミン酸
ラウロイルメチル‐β‐アラニンNa液⇛ラウロイルメチルアラニンNa
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩⇛ラウレス硫酸Na
正直、中身を見るまでは「どうせ大容量だし、中身は安っぽい成分なんだろう・・・」っと勘ぐっていたのですが、意外にも良成分が揃っていてビビりました。笑
ただ1つ私が嫌悪するある成分も配合されていますが・・・
ただ、今回のディノメンシャンプーは医薬部外品シャンプーなので、配合量が多い順に記載する義務がありません。
どの成分が最も配合量が多いのか?!が不明なので、半分は予想という事になるのでその点はご了承いただければ!っと思います。

成分1、コカミドプロピルベタイン

500円程度のものから、3000円超えのシャンプーにまで幅広く採用されるベタイン系の成分。

刺激性も洗浄力もかなりマイルドで、安価な成分でもあるので殆どのシャンプーに配合されている!ってくらい多く見かける成分ですね。

特にスゴイ!ってわけじゃありませんが、悪くも無い成分。

成分2、ラウロイルグルタミン酸

おお!っとビビったのがコレ。アミノ酸系のマイルドなマイルドな洗浄成分ですね。

頭皮や髪の毛と同じ弱酸性の性質で刺激性は激低&洗浄力も優しいという上質な洗浄成分。

女性向けのヘアケアシャンプーに配合されるような、GREATな成分ですね。まさか、こんな大容量のシャンプーに配合されているとは・・・笑

成分3、ラウロイルメチルアラニンNa

ぬおお!っとビビったのがコレ。アミノ酸系の優しい、優しい成分ですね。上記と同じく刺激性や洗浄力はかなりマイルド。

ただ、グルタミン酸に比べるとややサラサラとした質感に重視の成分なので、「べたッとしやすい」人はコチラの方が合っているかも。

コチラの成分もサロンシャンプーに配合されるような高価で上質な成分ですね。

成分4、ラウレス硫酸Na

ぐおッ!っと失望したのがコレ。コレこそが私が嫌悪する大嫌いな、大嫌いな成分ですね・・・

っというのもシャンプーの洗浄成分としては刺激性が強めで洗浄力がとにかく強い!成分なんです。

洗浄力強いと喜ぶ人もいるのですが、洗浄力があまりにも強すぎると必要な皮脂もガッツリ奪うので逆に皮膚トラブルを招く原因もなるんです。

更に言うと、皮脂を取れば取るほど分泌量も増えるので、逆にベトついたりニオイが出てくる可能性もあるんです。

原料が安価で洗浄力が高いので表面的な満足度は高くなりやすい成分なので、メーカー側は多く入れたがる成分の1つなんですけどね・・・(汗)

私はこの成分が配合されているだけで、シャンプーの候補から速攻で外します。

成分を総合的に見ると、、、マイルドなベタインやアミノ酸系成分とメチャ強力なラウレス硫酸Naが混在していますね。

医薬部外品なのでどの成分が配合量が多いのか?!はちょっと分かりませんが、恐らく価格の安さから考慮すると『ラウレス硫酸Na』の配合量が最も多いのかと思われます。

アミノ酸系成分は比較的高価な成分なので、この価格だとあんまり配合されていないような気がします。

っと考慮すると市販シャンプーよりは数段クオリティは高いものの、洗浄力はかなり強めなので「頭皮がオイリー~超オイリー肌」の人向けのシャンプーかなぁと。

髪のきしみやヘアダメージが気にならない人向きですね。私は絶対に使いませんが。

3つの良成分と注意点とは?

成分1、センブリエキス

もう全部の頭皮ケア系商品に配合されているんじゃないのか?!ってくらいあちこちのメンズシャンプーに配合されているのがコレ!

センブリエキスですが、頭皮の血行促進を促し頭皮ケア効果が期待できるという成分なんです。

が!実は「センブリエキスを塗布しても、頭皮ケア効果は期待できない」と言った研究結果も公表されているんですよね↓

左右に同程度の男性型脱毛を有する14人の被検者(50歳以下)の右側に22.5%センブリエキス(スウェルチアマリン3~5mg/mL,オレアノール酸0.6~1.0mg/mL含有)を含むエタノール溶液を、左側にプラセボとして70%エタノール溶液を1回1mL程度1日2回4ヶ月にわたって単純塗布してもらい、シャンプーやリンスは頭皮ケア成分を含有しないものを使用した。

~~

4ヶ月後の最終日では試験剤塗布側154±76本、プラセボ側133±76本となり、試験剤塗布側でやや多い結果であったが、統計的に有意差は認められなかった。

出典:名古屋大学医学部付属病院分院皮膚科が報告しているセンブリエキス配合頭皮ケア剤の頭皮ケア作用臨床試験

22,5%超えの超高濃度のセンブリエキスを4ヶ月に渡って塗布しつづけても「統計的に有意差は見られなかった」と結果が出てしまっています・・・

シャンプーに配合される濃度なんて1%も無いでしょうから、センブリエキスには何も期待しない方が良いかなと(汗)

成分2、加水分解シルク液

頭皮ケア成分としても、毛髪保湿成分としても有効なのがこのシルク成分。

以下の研究結果のように破壊されてしまった皮膚バリア機能を回復が期待できると言ったデータも出ています↓

皮膚バリアが破壊された前腕部に0.95%加水分解シルク(加水分解フィブロイン)水溶液100μLを塗布し、その上にラップをのせて約5分後にそれを剥がし、1.5時間経過後にTEWLを測定し、各時間の測定値から角層除去前のTEWL値を差し引き、回復率を算出したところ、以下のグラフのように、

加水分解シルク(加水分解フィブロイン)の皮膚バリア回復効果

加水分解シルク(加水分解フィブロイン)は、無添加と比較して有意に皮膚バリアの回復を示した。

なお配合範囲は0.0001%-1%が好ましく、より好ましくは0.01%-0.001%である。
出典:加水分解シルクとは…成分効果と毒性を解説

ヘアケアシャンプーなんかだと結構多く配合される成分なので、スゴイ!っと興奮するほどでは無いですが良成分なのは間違いない。

成分3、ピロクトンオラミン

最後がこの殺菌成分。頭皮に存在するニオイの原因菌を殺菌することで”消臭””フケ””かゆみ”予防に配合される事が多い成分ですね。

頭皮トラブルが気になっている人が使う分にはアリ!かとは思います。が、皮膚トラブルが何も無いのに殺菌成分を頭に塗り続けるのはオススメとは言えませぬ・・・

っというのも、ピロクトンオラミンのような強めの殺菌成分を塗布し続ける事で頭皮を守る”常在菌”までも殺菌してしまうと言われているんです↓

ピロクトンオラミン等の強力な殺菌作用を示す成分も知られているが、皮膚常在菌に対する殺菌作用が無差別である点に問題がある。

中略~

幅広い種類の細菌、真菌に対して強力な増殖抑制効果が得られるとしても、その作用が様々な皮膚常在菌に対して非選択的である。

そのため、皮膚常在菌のバランスが崩れて、有害ではない細菌や真菌にまで影響を与え、結果的に却って皮膚トラブル(例えば、無害であった潜在的有害常在菌の有害化に基づく皮膚トラブル)を招来することが懸念される。
出典:身体用組成物及び抗マラセチア属菌剤

頭皮の常在菌のバランスが崩れて、ニオイやフケの原因になることがあるのでトラブルがあるなら使っても良い。

が、トラブルを何も抱えていないのに、殺菌成分を塗り続けるのはどう考えても頭皮に優しいとは思えません・・・

ニオイが気になる!痒みが気になる!って時に一時的に使うのが良いかなぁと思いますよ!

【結論】万人受けとは言えないが、圧倒的コスパ!

想像していた以上に上質な洗浄成分が配合されていたし、その他の成分も3000円を超えるようなシャンプーに比べると見劣りしますが悪くない印象。

ラウレス硫酸Naの強烈な洗浄力と殺菌成分が気になるので、私は使いたいと思えませんがあなたが「メチャクチャ頭皮の油分が気になる!」っと言うならアリかも。

っと言うのもコスパが良すぎる!んです。一本辺りは約2600円と市販としてはやや高めですが、容量が1000mlともはや異常レベル。笑

1ml辺りに換算すると驚異の2,6円!!これは安すぎる!心配になるくらいに安い。

成分的にはスゴイ良い!ってわけじゃありませんが、この価格ならコスパ重視の人は使ってみるのはアリ!ですね。その辺のドラッグストアで売っている市販シャンプーよりかは、クオリティが高いので。

もし、あなたが『ディノメンシャンプー』を検討しているならぜひ参考にして頂ければ幸いですm(_ _)m

この記事を読んだ人はコチラも読まれています。