【成分解析】頭皮ケア効果はほぼ0?ラボモ アートブラックシャンプーは市販同等レベルか・・・

元美容師Mです。

今回は頭皮ケア系サービスでかなり知名度が高いアートネイチャーさんが販売している「ラボモ アートブラック シャンプー」の成分を解析&本当に組もう効果が感じられるシャンプーなのか?!を全力で評価していきたいと思います。

結論から言ってしまうとアートネイチャーという看板を背負っている割に、成分的には「かなり安っぽいッ!」っと感じてしまいました(汗)

っというのもシャンプーに配合されているメイン成分とも言える、洗浄成分が市販シャンプーレベルなんですよね。

さらに”ブラック”シャンプーという名称なので、私の大好きな神成分『ヘマチン』でも配合されているのか?!っと思いきや配合されておらず・・・なんでブラックシャンプーなのか?意味が分かりませんでした。

では一体どんな成分が配合されどんな人向きのシャンプーなのか?!成分的な面からみていきましょう!

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【最重要】アートネイチャー ラボモ アートブラック シャンプーの洗浄成分は?

シャンプーにおいて、最も重要な点は誰がなんと言おうと、洗浄成分。っというのもいくら頭皮ケア成分をアレコレと配合しているシャンプーでも、最も影響力が高い成分って”洗浄成分”なんです。

シャンプーに配合される成分の殆どは水で次に配合量が多い成分が洗浄成分。で10%程度の中に頭皮ケア成分やら、香料やらを配合しているので、頭皮ケア成分なんてホンっトーーに少ししか配合されていないんです(汗)

なのでいくら頭皮ケア成分をアレコレ配合していても、成分の殆どを占める洗浄成分が強力すぎたら、効果なんて感じられるはず無いッ!ってわけです。

メチャ洗浄力が高い洗剤の中にポツッと頭皮ケア成分を配合した所をイメージすれば、分かりやすいかと。

もし、あなたがシャンプーを選ぶ際はずぇっったいに!洗浄成分はチェックするようにしてくださいね!

っというわけで『ラボモ アートブラック シャンプー』の全成分がコチラ↓

有効成分
イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ジカリウム
その他成分
チンピエキス、カンカエキス、エゾウコギエキス、フランスカイガンショウ樹皮エキス、セージエキス、オウゴンエキス、シャクヤクエキス、ホップエキス、 クララエキス(1)、ポリグルタミン酸塩、L-セリン、L-プロリン、L-アルギニン、アスパラサスリネアリスエキス、コーヒーエキス、スクワラン、 テトラデセンスルホン酸ナトリウム液ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム液、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(1)、 アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液、 塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、水素添加大豆リン脂質、硬化ナタネ油アルコール、精製水、 1,3-ブチレングリコール、常水、エタノール、無水エタノール、クエン酸、クエン酸ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、塩化ナトリウム、 パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール、香料

黄色にマーキングされている成分がシャンプーにおける命!とも言える洗浄成分になります。

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム⇛ラウレス硫酸ナトリウム
テトラデセンスルホン酸ナトリウム液⇛オレフィンスルホン酸
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液⇛コカミドプロピルベタイン
ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム液⇛ラウロイルメチルアラニンNa
うーむ・・・1つだけ私の大好きなアミノ酸系成分が混じっているものの、他の成分は500円程度のシャンプーに多く配合される成分しか入っていません(汗)
アートネイチャーの名を関してるシャンプーなので、とことん洗浄成分もコダワッているかと思ったのですがガッカリ・・・
では一体どんな成分が配合され、どんな特徴があるのか?!全力で解説してきますね!

成分1、ラウレス硫酸Na

ぐおおお!ブランドシャンプーなのになぜコレが配合されているのかっ!っと憤りすら感じた成分がコレ。

昔っから安い市販シャンプーのメイン成分に配合される成分で、シャンプーの洗浄成分としては洗浄力が刺激性が高く、洗浄力もとにかく高いのが特徴。

というか高すぎて、頭皮に必要な皮脂も根こそぎ奪うくらい強いので、まっったくオススメできないです。

原価が安いく洗浄力が高いので業者側は使いたがる成分なんですが、、、消費者側にとっては何のメリットもない成分ですね(汗)

私はこの成分が配合されている時点で使いたいと思えません。

成分2、オレフィンスルホン酸

こちらも上記と同じく洗浄力がかなり高い成分。というか上記とほぼ近い性質で、やはり安価な市販シャンプーに配合される事が多い成分ですね。

成分3、コカミドプロピルベタイン

ほぼ全てのシャンプーに配合されているだろッ!ってくらい良く見かける成分がこのベタイン系の成分。

上記の2つのシャンプーと違って、洗浄力や刺激性がマイルド。尚且、原料も安価な部類なので殆どのシャンプーに配合される良成分ですね。

メチャ強力な洗浄力を調整するた為に一緒に配合されることが多い成分なんですが、どんなシャンプーにも配合される成分なのでレア感は0

成分4、ラウロイルメチルアラニンNa

キタ-!今回のシャンプーの中でも最も優れている成分がコレ。女性用のヘアケアシャンプーに配合されるような上質なアミノ酸系成分ですね。

刺激性や洗浄力はもちろんマイルドで、頭皮の乾燥が気になる!という人やダメージ毛の人でも問題なく使える成分です。

成分単体で言ったらGOOD!な成分ですね。

成分を総合的に見ると、、、市販レベルの超強力な洗浄成分2種にベタイン系の上質なアミノ酸系成分を配合している感じ。

医薬部外品シャンプーなので、どの成分が最も配合量が多いのか?までは分かりません。

が、かなり洗浄力が高い洗浄成分が2種も配合されている時点で頭皮に優しいとは思えません・・・

もしかするとあなたは「スカルプシャンプーなので洗浄力が必要だろッ!」っと思うかもしれませんが、より刺激性が低い『ラウレス-カルボン酸』等の酸性石鹸系もありますからね。

あえて、原料の安く刺激性が強い洗浄成分を使う意味はありません。う~ん、、、ブランドシャンプーでこのレベルはちょっとイタダケナイと言うのが正直な所。

その他の成分もイマイチ?

天下のアートネイチャーさんなんだから、スゴイ独自の頭皮ケア成分が配合されているのでは?!っと期待したのですが・・・

その他の頭皮ケア成分等も正直ビミョーに感じました。アレコレと植物エキスは配合されていますが「保湿効果が期待できる」程度のものが殆どでコレッ!っと思える成分が、、、無い!

のですが、ラボモシャンプーの中でまあ良さげな成分をいくつかひねり出してみたので、解説してみます。

成分1、ホップエキス

植物性のエキスなので、「本当に何か意味あるのかよ~」っとスルーしちゃいそうな成分ですが、数年前から頭皮ケア効果が期待できる!っと注目を集めている成分がコレ。

毛髪を育てる毛乳頭細胞を活性化し、頭皮ケア促進遺伝子発現が1,27~1,77倍上昇した!という研究結果も公表されています↓

引用:三省製薬株式会社より

具体的に頭皮ケア効果が期待できるのか?!臨床試験的なものは見つかりませんでしたが、ホップエキス自体は良さげな成分ですね。

最近は頭皮ケア系シャンプーにも多く配合されるようになってきている成分です。

成分2、イソプロピルメチルフェノール

メンズ用の薬用スカルプシャンプーに殆ど配合されているんじゃね?!っと言うのがこの殺菌成分。

殺菌成分なので頭皮の常在菌バランスが崩れて、ニオイやフケ、かゆみ対策には良い成分かと思います。殺菌成分の割には刺激性も比較的少ないのも特徴の1つ。

公的機関、自社および他社試験の結果、イソプロピルメチルフェノールの各種細菌、真菌および酵母類に対するMIC(minimum inhibitory concentration:最小発育阻止濃度)は以下の値が得られています。

微生物 MIC(ppm)
(ppm) (%)
黄色ブドウ球菌(グラム陽性球菌)
Staphylococcus aureus
150 0.015
アクネ菌(グラム陽性桿菌)
Propionibacterium acnes
100 0.010

イソプロピルメチルフェノールは、皮膚常在菌である黄色ブドウ球菌およびアクネ菌に強い抗菌活性を示した。
出典:アクネ菌増殖抑制による抗菌作用

ただ、刺激性が低いとは言っても頭皮を守る常在菌も一緒に殺菌してしまい、逆に頭皮をトラブルを招く可能性もあるんですよね。

もし、あなたが「頭皮のニオイやフケ、かゆみが気になる」っと言うなら一時的にこの成分が配合されているシャンプーを使うのはアリ。

逆に何も頭皮トラブルが無いのに、殺菌成分を頭にずーっと塗り続けるのはオススメとは言えませんね・・・

【結論】価格の割に内容成分はイマイチに感じました・・・

私自身300以上のシャンプーを見てきていますが、正直今回のラボモシャンプーは”市販シャンプーより若干マシ”程度にしか感じまえんでした(汗)

シャンプーのメイン成分とも言える、洗浄成分は本当に本当に市販に配合されるような安っぽい成分ですし、他の頭皮ケア成分なんかもコレ!っと言う成分がほぼ無い。

唯一ホップエキスなんかは良いッ!っと思える成分でしたが、ラボモシャンプー以外でも配合される事はあるし、超強力な洗浄成分に配合された所で効果が実感できるか?は疑問です。

これだったら、酸性石鹸系で刺激性の低く更に『キャピキシル』などの頭皮ケア成分も配合されているシャンプーを選んだほうが幸せにになれるかなぁと↓
【キャピキシル,ホップエキス配合】ケフトルEXアミノシャンプー7つの神成分と2つの弱点とは?

価格に関しても一本2500円(税抜)で容量が270ml。1m辺りは10円程度とコスパもそこまで良くないし・・・

あえてラボモシャンプーを選ぶ理由は私には見つけられませんでした。ブラックシャンプーが流行っているからとりあえず、ブラックシャンプーを名乗っている感じ。

もし、あなたが『ラボモアートブラックシャンプー』の購入を検討しているなら、ぜひ参考の1つにして頂ければ幸いですm(_ _)m

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