【比較】チャップアップシャンプーvsウーマシャンプー4つの違いとは?

元美容師Mです。

今回はメンズ向けのスカルプシャンプーとしてかなり知名度が高いウーマシャンプーとチャップアップシャンプーの重要な4つの点を徹底比較してきたいと思います。

ネット上のレビュー記事やメンズ用の雑誌なんかでは、常に優良シャンプーとしてランクインしている両シャンプーなんですが、ぶっちゃけどっちもそれほど良いシャンプーだとは思えません。

っというのも、価格が高い割に内容成分がイマイチなんですよね・・・本当に。

「何かの宗教?」ってくらいなぜこれだけチヤホヤされているのか?!ちょっと良く分かりません(汗)

ただ、これだけだと私がネット上で逆張りマンになってしまうだけなので、両シャンプーを比較しつつ、一体なぜオススメと言えないのか?300種以上のシャンプーを見てきた私が解説していきます!

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1,洗浄成分

洗浄成分
ウーマシャンプー オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、ココイルアラニンTEA、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa
チャップアップシャンプー コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸2Na、ラウロイルアスパラギン酸N

当ブログではずーっと言い続けている点が「シャンプーを選ぶ際はぜっったいに洗浄成分だけはチェックせよ」といいう事です。

いくら、〇〇保湿成分配合!とその他の成分に力を入れていたりしようが、シャンプーのメイン成分である洗浄成分が”刺激や洗浄力が強い成分”だと無意味ッ!

考えてみれば当然のことで、メチャクチャ洗浄力が高い洗剤の中に、保湿成分や頭皮ケア剤をポツっといれて効果あるか?と言われればどう考えても効果無いですよね・・・

っというわけで当記事を読んでしまったあなたは今日からでも良いので、シャンプーを選ぶ際はぜったいに洗浄成分だけでもチェックしてみてくださいね。

まずは両シャンプーの洗浄成分を比較してきます!

ウーマシャンプー

ウーマシャンプーは医薬部外品シャンプーなので、どの成分が最も配合量の多いメイン成分なのか?分からないようになっています。

ただ、リニューアル前は化粧品登録のシャンプーだったので、旧成分の表記を見ればなんとなくどの成分が多く配合されているのか?予測することは可能。

で、旧成分を見るからに最も多い配合量だと思われるのが『オレフィンスルホン酸』というシャンプーの洗浄成分の中でも刺激性が強く、洗浄力もメチャ高い成分なんですね(汗)

3000円を超えるようなシャンプーには殆ど配合されないような成分で、市販シャンプーに多く配合される安価な成分なんですよ。

ただ、私がテキトーに「オレフィンスルホン酸は刺激が強いと言われているんだ!」っと言っているわけじゃなく、このように刺激や洗浄力が高いので最近は配合が控えられている『ラウレス硫酸Na』よりも刺激が強いと言われているというデータが出ているんです↓

アニオン界面活性剤の刺激性は、全般として AS > SAS ≧ AOS ≧ LAS の順に弱くなる傾向を示し、ASおよびAOSはアルキル鎖長の変化より皮膚刺激強度も変化が大きく、ASではC₁₂(ラウリル硫酸Na)、AOSではC₁₄に極大がみられた
出典:オレフィン(C14-16)スルホン酸Naとは…成分効果と毒性を解説

最近は市販シャンプーでも「サルフェートフリー」っと記載して『ラウレス硫酸Na(LAS)』の配合が避けられる傾向にありますが、代わりに『オレフィンスルホン酸(AOS)』が配合されることが多くなっていますね・・・

ただし!配合が避けられているラウレス硫酸Naよりも2倍以上、刺激値が高い!というデータが出ていますしいくら洗浄力が強めが良い!っと言ってもこの成分を使うメリットってほぼありません。

洗浄力が強いのが良ければ低刺激で洗浄力は高い「ラウレスーカルボン酸」等の酸性石鹸系もあるんで。

一応、アミノ酸系シャンプーっと宣伝するためかアミノ酸の成分もあれこれ配合されていますが、旧成分を見る限りほぼ無意味とも言える量しか配合されていないので、無視して良いレベルかと。

うーむ、、、例えアミノ酸系がメインだと考えても、4000円クラスでオレフィンスルホン酸が配合されている時点で私的にはナシッ!ですね。

チャップアップシャンプー

一方、チャップアップは化粧品シャンプーなので素直に成分に早く記載されている成分の方が配合量が多いということになります。

つまり、『コカミドプロピルベタイン』というベタイン系の成分がメイン成分だと考えればOK。

特徴としては、ベビーシャンプーに配合されるくらい刺激性&洗浄力がマイルド。

ただ、頭皮にも髪にも優しいのは良いのですが原料が安価なので、本当に500円くらいのシャンプーから、高級シャンプーまでほぼ全てに配合されているんですよね(汗)

シャンプーを選ぶ機会があれば見てみてください『~~ベタイン』って99%書かれていますから。笑

決して悪い成分ではないんですが、レアな成分ってわけじゃあありませんね・・・

ただし!2番めに配合されるアミノ酸系成分『ココイルグルタミン酸』は上質!洗浄成分でありながら、しっとり感を与えてくれるシャンプーの洗浄成分でも上位に位置する私も大好きな成分です。笑

この成分がメインに配合されていたら、もっとGREAT!なんだけどなぁ~。

っというわけで洗浄成分に関しては明らかにチャップアップの方が質が高いですね。

2,毛髪補修、保湿成分

毛髪補修、保湿成分
ウーマシャンプー 加水分解ケラチン
チャップアップシャンプー γ-ドコサラクトン、ポリクオタニウム-53

毛髪補修&保湿成分に関してはハッキリ言ってしまうとどちらも、この価格にしては残念すぎます・・・

まあ、ヘアケアシャンプーではないのでそれほど力を入れているわけではないのかもですが、それにしてもちょっと残念。

ウーマシャンプー

唯一、毛髪を補修できそうな成分がコレ。『加水分解ケラチン』これだけ・・・

毛髪はケラチンタンパクというタンパク質でできているので、それに近いケラチンを入れる事でハリ・コシ感アップやボリューム感アップが期待できるっていう成分。

このように手触り感もアップする!という実験結果も公表されていたりします↓

パーマ処理を行ったことのない20人の日本人女性の頭髪を洗髪、すすぎ、タオルドライ後にドライヤーにより乾燥させ、「髪の滑らかさ」および「髪のツヤ」について各濃度の加水分解ケラチン(分子量400)水溶液と比較として加水分解コラーゲン水溶液を用いてハーフヘッド法にて評価した。

評価基準として20人のうち◎:18人以上が良いと回答、○:14-17人が良いと回答、△:8-13人が良いと回答、☓:7人以下が良いと回答としたところ、以下の表のように、

試料 濃度 髪の滑らかさ 髪のツヤ
加水分解ケラチン 0.001
加水分解ケラチン 0.004
加水分解ケラチン 0.04
加水分解ケラチン 0.4
加水分解ケラチン 4.0
加水分解コラーゲン 0.2

加水分解ケラチン(分子量400)は、いずれの濃度でも優れた毛髪修復効果を示した。
出典:加水分解ケラチン(羊毛)とは…成分効果と毒性を解説

決して悪くはない、、、悪くはない成分なんですが、市販のヘアケアシャンプーにもかなり多く配合されるような成分ですし、この価格でこれだけっていうのはあまりにも残念すぎます(涙)

チャップアップシャンプー

そして、チャップアップですがコチラも毛髪補修成分に関しては、かなり残念です。

一応、『γ-ドコサラクトン』というドライヤーの熱を与えると、毛髪に結合して補修してくれる成分は配合されています。

出典:日本精化

ただ、この成分はあくまでも洗い流さないトリートメントなんかに配合されることで、ヒートプロテクト効果を発揮する成分。

なので、シャンプーに配合されてもそれほど効果は感じないかと。

もう1つの『ポリクオタニウム-53』は手触り感の向上やカラーの色持ちをアップさせるポリマー成分ですね。

出典:https://web.archive.org/web/20190921120014/http://matsumoto-trd.com/product/pdf/concept/n00.pdf

 

シリコンではないのですが、シリコンに近い働きをする成分なので、よく”ノンシリコン”シャンプーに配合される成分だったりします。

こちらも悪くはないですが、できれば『ペリセア』や『ヘマチン』辺りの毛髪補修成分は配合してほしいところ。

毛髪の補修成分に関しては、チャップアップの方がやや上手って感じですね。

3,頭皮ケア、頭皮ケア成分など

頭皮ケア、頭皮ケア成分
ウーマシャンプー 馬油、ガゴメコンブ、グリチルリチン酸2K 、センブリエキス
チャップアップシャンプー グリチルリチン酸2K

そして、頭皮ケア効果が期待できる成分や頭皮環境を整える成分なんですが、これもちょっとイマイチ。

頭皮ケアシャンプーっと言われている割には頭皮ケア系成分はほぼナシ・・・

ウーマシャンプー

ウーマシャンプーのネーミングにもなっている『馬油』人の皮脂にかなり近い性質なので、保湿力に優れているのは間違い無さそう。

健常な7人の女性被検者に馬油を塗布した結果、角質層の水分量と油分量の増加が認められた。

これらの結果から、馬油を外用剤とした経皮補給は、皮膚の健康維持と保湿に適していると考えられた。
出典:

乾燥肌が気になる!というような人にはGOODな成分ですが、頭皮ケア効果などは期待できないですね。

他にも殆どの頭皮ケア剤や頭皮ケアシャンプーに配合される、鉄板頭皮ケア成分である『センブリエキス』も配合されています。

が!実はセンブリエキスには頭皮ケア効果は期待できないという研究結果もでいるんですよね(汗)

左右に同程度の男性型脱毛を有する14人の被検者(50歳以下)の右側に22.5%センブリエキス(スウェルチアマリン3~5mg/mL,オレアノール酸0.6~1.0mg/mL含有)を含むエタノール溶液を、左側にプラセボとして70%エタノール溶液を1回1mL程度1日2回4ヶ月にわたって単純塗布してもらい、シャンプーやリンスは頭皮ケア成分を含有しないものを使用した。

~~

4ヶ月後の最終日では試験剤塗布側154±76本、プラセボ側133±76本となり、試験剤塗布側でやや多い結果であったが、統計的に有意差は認められなかった。

出典:名古屋大学医学部付属病院分院皮膚科が報告しているセンブリエキス配合頭皮ケア剤の頭皮ケア作用臨床試験

「配合されていないよりは配合されている方が若干マシ」というくらいに考えておいた方が良さげ。

チャップアップシャンプー

チャップアップシャンプーは頭皮ケアの父と謳っている割に頭皮ケア成分が『グリチルリチン酸』程度しか配合されていないように思えました・・・

消炎作用があり刺激性も低い成分なので、化粧水やニキビ治療薬に多く配合される成分です。

かゆみやフケ予防に配合されることもある成分なんですが、、、これに関しても1000円程度のスカルプシャンプーによく配合されるので、特別スゴイ!ってわけでもありません。

うーん・・・頭皮ケア系シャンプーの割には両者ともちょっと頭皮ケア成分はかなりショボいですね(汗)

もちろん、頭皮ケア成分が配合されているからと言ってフッサフサになるなんてことは無いですが『キャピキシル』や『リデンシル』、『欧州ホップエキス』辺りは配合してほしいところ。
3つの頭皮ケア成分が配合されている『ケフトルEXシャンプー』とは?

4,価格

ウーマシャンプー チャップアップシャンプー
価格 4000円(税別) 3,870円(税別)
定期購入価格 3203円(税別) 3,027円(税別)
容量 300ml 300ml
1ml辺り 10,6円 10,09円
返金保証 30日間(定期コースのみ) 30日間

超重要な項目がコレ。価格。

いくらスンバラシイぃぃ成分が配合されようとも、価格が高すぎたら継続できません。シャンプーは一時的に変えるだけじゃ何の意味も無いので、如何に継続しやすい価格なのか?!は超重要ポイント。

で、両者の価格なのですが、そこまで大きな差はありません。ウーマの方が200円程度高いですが、容量も同じですし返金保証もどちらもついてます。

残念ながらウーマシャンプーは返金保証が定期コースのみなのですが、通常価格が4000円とかなり高いのでもし購入するのであれば、定期購入一択かと。

正直なところ、この成分でこの価格だったらもっと安くて成分も上質なものがあるので、あえて両者で選ぶ必要も無い気がしますけどね・・・

【結論】どちらかと言えばチャップアップの方が上手か。

どちらのシャンプーもスカルプシャンプーとしてかなり知名度は高いのですが、正直内容成分的には最近のクオリティが高い市販シャンプーよりも劣っているような気がしてなりません(汗)

ただ、もしあなたが「どっちが良いのか選べ!」っと言うのであれば、チャップアップの方が微妙に上手かなぁというのが私の意見です。

どちらも補修保湿成分や頭皮ケア成分はイマイチなものの、チャップアップシャンプーは洗浄成分がベタイン系とアミノ酸系成分のみなので、刺激性も洗浄力も強すぎるってことはありませんので。

とは言え、どちらのシャンプーもこの価格帯であれば『キャピキシル』や『リデンシル』の頭皮ケア成分とか、『ペリセア』なんかの補修成分を1つくらいは配合してほしいところ。

もし、あなたがこの2つにこだわらないのであれば、上記の3つの成分をすべて配合しているケフトルシャンプーを検討するのもありかと!↓
【成分解析】まだ買うな!ケフトルEXアミノシャンプー7つの神成分と2つの弱点とは?

価格も安いし、洗浄成分は刺激性の低い酸性石鹸系がベースだし、その多の成分もキャピキシルなんかの豪華な成分がアレコレとぶっこまれているし・・・っとどう考えてもコチラの方が2次元くらいクオリティが高いんです。本当に。笑

なぜかネット上だとこの2つのシャンプーばかりオススメされまくっていますが、成分的な観点からするとどっちもイマイチっていうのが本音です。

っという事で2つのシャンプーで迷いまくっている方はぜひぜひ参考にしていただければ幸いですm(_ _)m

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