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元美容師Mです。
今回は「リックス 薬用ナチュラルシャンプー」というメンズ用スカルプシャンプーの成分を解析＆全力評価していきたいと思います。
結論から言ってしまうと凄くオススメ！とまではいかない成分配合ですが、全体的にバランスが良く悪くないシャンプーだ！というのが300種類以上のシャンプーを見てきた私の正直な感想です。
シャンプーのキモとも言える”洗浄成分”は確かにその辺のドラッグストアで売っているシャンプーよりも明らかにクオリティが高いです。
が！正直頭皮ケア効果などについては、ちょっと物足りないなぁっと感じました(汗)
では一体どんな成分が配合され、どんな人向きのシャンプーなのか？！全力で解説してきたいと思います。
⇛【男性限定】本当に市販のみ!髪のプロがオススメシャンプー7選を発表します！
⇛【全5種類】MAROシャンプーの種類と違いとは?あなたはコレを選べばOK!
【最重要】リックス 薬用ナチュラルシャンプーの洗浄成分は？
私が現役時代からずーっと言い続けているのが、「シャンプーを選ぶ際はまず、洗浄成分を見る！」ということです。
というのもシャンプーって水が6～7割、洗浄成分が２～３割で残りの1割程度の中に、保湿成分やら頭皮ケア成分、香料、安定剤などが配合されているんですね。
つまり！メーカー側は「頭皮ケア成分〇〇配合！」っと宣伝しまくっていますが、それぞれの成分の配合濃度は実は１％にも満たないということが大半なんです。
水はどんだけコダワッても所詮は水でしかないので次に配合量が多い”洗浄成分”がどんな成分なのか？！をチェックするのが最もシャンプーの性格を見分けられる！というわけです。
どんなに良い成分が配合されていようと、メチャ強力な洗浄成分が配合されていたら意味が無いですからね(汗)
っという事で『リックス 薬用ナチュラルシャンプー』の全成分がコチラ↓
有効成分:グリチルリチン酸2K、ピロクトンオラミン
その他の成分:POEスルホコハク酸ラウリル2Na液、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチル セルロース、カモミラエキス-1、クララエキス-1、サクラ葉抽出液、シソエキス1、シャクヤクエキス、センブリエキス、茶エキス-1、ニンジンエキス、ブドウ葉エキス、マロニエエ キス、ヨモギエキス、ユーカリ油、メントール、ヒアルロン酸Na-2、精製水、濃グリセリン、ヤシ油脂肪酸アシルアルギニンエチル・DL-PCA塩、ラウリン酸P G、BG、エタノール、無水エタノール、クエン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸 液、フェノキシエタノール
黄色にマーキングされている成分がシャンプーの命！とも言える洗浄成分になります。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン⇛コカミドプロピルベタイン
今回のシャンプーは医薬部外品なので、配合の多い順に成分を表記する義務はありません。
ただ、成分表を見る感じだと医薬部外品シャンプーではあるものの、有効成分以外は配合量の多い順に記載している感じではありますね。
では１つずつ成分の特徴を見てきましょう！
成分1、スルホコハク酸(C12-14) パレス-2N
恐らく最も配合量が多い洗浄成分がコレ。
高級アルコール系の洗浄力がかなり高めな成分ですね。高級アルコール系というと『ラウレス硫酸Na』や『ラウリル硫酸Na』等の頭皮に対して刺激が強く、洗浄力もメタクソに高い成分があります。
が！このスルホコハク酸は洗浄力は高いながらも、刺激性が低い成分で「オイリー肌なメンズ」に最適な成分でもあります。
ただし！やはり洗浄力はかなり高めなので、もしあなたが”髪のダメージや乾燥が気になる！”頭皮が乾燥気味だ！”っというならもう少し洗浄力がマイルドなものを選ぶべきです。
成分2、コカミドプロピルベタイン
２番めに配合されるのが、ベタイン系の成分。
特徴としては原料が安価で刺激性＆洗浄力もマイルドなので刺激緩和の為に配合される事が多い成分です。
もはやシャンプー成分解析では”お馴染み”というくらいよく見る成分です。笑
っというのも本当に500円程度から～3,000円超えのシャンプーにまで殆どのシャンプーに配合される成分なんで、珍しさは０。
成分を総合的に見ると、、、刺激は低いが洗浄力がかなり高いスルホコハク酸をベースにベタイン系成分である程度洗浄力を抑えている感じ。
流石にサロンシャンプーとあって、市販に配合されるような刺激の強いと言われている成分は配合されていませんね。
ただ、洗浄力は結構強めなので「皮脂量が多い」「髪のきしみや乾燥は気にならない」という人向き。完全に。
その他３つの良成分とは？効果は微妙か・・・
１，センブリエキス
これも男性用のスカルプシャンプーにはかなり多く見かけられる成分なのでコレは良い！っと興奮する成分じゃないのですが・・・
一応、頭皮ケア剤などにも配合される成分で頭皮の血行を促進⇛頭皮ケア効果が期待できる！という成分ではあります。
ただ、本当に頭皮ケア効果があるか？と言われるとこれはちょっと微妙だったりします(汗)というのもセンブリエキスを塗布しても、頭皮ケア効果が見られなかったという実験結果もでているんですよね↓
左右に同程度の男性型脱毛を有する14人の被検者（50歳以下）の右側に22.5%センブリエキス（スウェルチアマリン3～5mg/mL,オレアノール酸0.6～1.0mg/mL含有）を含むエタノール溶液を、左側にプラセボとして70%エタノール溶液を1回1mL程度1日2回4ヶ月にわたって単純塗布してもらい、シャンプーやリンスは頭皮ケア成分を含有しないものを使用した。
～～
4ヶ月後の最終日では試験剤塗布側154±76本、プラセボ側133±76本となり、試験剤塗布側でやや多い結果であったが、統計的に有意差は認められなかった。
22,5％という超々高濃度のセンブリエキスを4ヵ月塗布し続けても「統計的に有意差は認められなかった」っとモロに効果が無い結果がでてしまっておりまする。
頭皮ケア効果については、あまり期待しない方が良さそう。
２、グリチルリチン酸2K
これも薬用シャンプーやスカルプシャンプーにはコレでもか！ってほど多く配合されている成分。
消炎作用がある成分なので、ニキビ薬や化粧水なんかにも多く配合される成分ですね。
シャンプーにおいてはかゆみ予防やフケ防止の為に配合される成分で、かゆみが止まったという実験結果もあるので、かゆみが気になる！という人は使ってみるのはアリ！かと。
われわれは，すでに敏感肌向け化粧品に多く配合されているグリチルリチン酸ジカリウム（DPG）の有効性について検討した。DPGは，神経ペプチドであるサブスタンスPによる神経成長因子の遺伝子発現上昇を抑制したことにより，敏感肌の特徴的状態である知覚過敏反応を抑制できる可能性が示された。また，敏感肌を対象にした臨床試験では，0.2％DPG配合製剤は乳酸によって誘導されるかゆみに対する違和感に対して改善傾向が認められた。
出典：敏感肌に対するグリチルリチン酸ジカリウムの有効性
３、ピロクトンオラミン
殺菌成分でこれも薬用シャンプーにはかなーり多く配合される成分ですね。
頭皮の雑菌を殺菌することでかゆみやフケを予防効果が期待できる成分なので、頭皮トラブルが気になる！という人が使うのはアリ！な成分。
ただし！実は頭皮の”常在菌”は雑菌から頭皮を守る効果や、適度に保湿してくれる働きがある菌なので無闇に殺菌すればOk！というわけでも無いんです。
っとこのように皮膚トラブルが無い人が使うと却って、トラブルを招く！とも言われていたりもします。
殺菌成分を365日、毎日毎日頭に塗り続けるのは良い！とは思えませんね・・・
【結論】かゆみ、フケが気になるならアリ。
市販によく配合されるラウレス硫酸Naなんかの洗浄成分よりも、刺激性が低く洗浄力が高いので「頭皮の皮脂量が多い」というような男性が使うのはアリ！だと思います。
ただぁし！ちょっと気になるのはやはり、ピロクトンオラミンという殺菌成分ですね。
もし、今のあなたがかゆみやフケが気になっているなら、殺菌成分が配合されているシャンプーを使うのもアリだとは思います。
が！逆に頭皮のトラブルは全く無い！というような人はわざわざ殺菌成分が配合されているシャンプーを選ぶこともないかと。
価格に関しては2300円程度で300ml。1ml辺りは7,6円くらいとメチャ高い！ってわけでもありません。
ただ、このくらいの価格であれば他にも、ミノキシジルの3倍の頭皮ケア効果が期待できると言われている『キャピキシル』や『リデンシル』が配合され、更に洗浄力がマイルドなシャンプーもありますので・・・
⇛【成分解析】まだ買うな!ケフトルEXアミノシャンプー7つの神成分と2つの弱点とは?
もし、あなたが『リックス 薬用ナチュラルシャンプー』を検討しているならぜひぜひ参考の１つにして頂ければ幸いですm(_ _)m
