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元美容師Mです。
今回は最早、頭皮ケア系シャンプーではだれもがしているであろうスカルプdシリーズ。
その中でも、廉価版といえる『スカルプD ネクスト オーガニック5 シャンプー(ドライ)』の成分を解析&本当に使うべきシャンプーなのか?!を全力で評価していきたいと思います!
結論から言ってしまうと、スカルプdシリーズなので「頭皮ケア成分がタップリ入っているんだろうなぁ」っと思いきや、コレは良い!っと思える成分も入っておらず・・・
乾燥肌向きにも関わらず、市販シャンプーで使われるような洗浄力がめちゃ強い安価な成分が配合されていたりと、ちょっと残念な点が目立ちました(汗)
では一体どんな成分が配合され、どんな特徴のシャンプーなのか?!見ていきましょー!
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【最重要】スカルプD ネクスト オーガニック5 シャンプー(ドライ)の洗浄成分は?
いくらスカルプD等の知名度があるブランドシャンプーでも、そのブランド力だけで安心しちゃあダメです。
ブランド力があってもクルッと裏側の成分を見ると、実は市販の1,000円程度のシャンプーとほぼ同じじゃん!みたいなシャンプーも数多くありますので。
特に洗浄成分だけはぜっったいチェックして欲しいです。
どんなに頭皮ケア成分やら保湿成分やらが配合されようと、肝心の洗浄成分がめちゃ強かったら根こそぎ頭皮の油分が脱脂され、余計に脂性になる場合もあります。
あなたがこのシャンプーが気になる!っと思った時は、最低限洗浄成分だけでもチェックしてくださいね!
というわけで、今回の『スカルプD ネクスト オーガニック5 シャンプー(ドライ)』の全成分がコチラ↓
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドメチルMEA、DPG、サピンヅストリホリアツス果実エキス、ローズマリー葉エキス、カミツレ花エキス、エピロビウムフレイスケリエキス、エーデルワイスエキス、ヤエヤマアオキ果汁、チャ葉エキス、ツボクサエキス、イタドリ根エキス、カンゾウ根エキス、オウゴン根エキス、キナノキ樹皮エキス、ヒオウギエキス、センブリエキス、アロエベラ葉エキス、ワイルドタイムエキス、オタネニンジン根エキス、アケビ茎エキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、ビルベリー葉エキス、マヨラナ葉エキス、サトウカエデ樹液、グリチルリチン酸2K、ピロクトンオラミン、クエン酸、クエン酸Na、エチルヘキシルグリセリン、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリクオタニウム-10、トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン、エチドロン酸、BG、カラメル、グリセリン、エタノール、安息香酸Na、フェノキシエタノール、香料
黄色にマーキングしているのが、シャンプーの性格を決める洗浄成分になります。
スカルプDは頭皮ケア系のシャンプーなので、とにかく洗浄力が強いだけか?っと思いきや乾燥肌向けなのもあって、マイルドな成分がベースになっていますね。
ただし!私が大嫌いな”ある成分”もこの中に混じっているんです・・・
成分1、コカミドプロピルベタイン
真っ先に配合されているので、最も配合量が多いメイン成分とも言えるのがこの”ベタイン系”の成分。
ベビーシャンプーに配合されるくらい刺激性、洗浄力はマイルド。
大体の500円くらいのシャンプーから3000円超えのシャンプーに、気泡力アップや洗浄力を抑える目的で配合される成分なので、別に珍しさは無いです。
決して悪い成分では無いですが、良い!っと思える成分でもないかなぁ。
成分2、ココイルメチルタウリンNa
今回のスカルプDシャンプーの中で最も良いっ!っと思ったのがこのタウリン系の成分。
性質的にかなりアミノ酸系成分に近く、頭皮と髪と同じ弱酸性で洗浄力も刺激性もマイルド。
女性向けのサロンシャンプーにメイン成分として配合されるくらい良質な成分なんです。
ああ、、この成分がメイン成分だったら、もっと評価が高くなるのに・・・っと呟いてしまいました。笑
成分3、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
今回のスカルプDシャンプーの中で最もダメ成分がコレ。圧倒的にダメ成分。
っというのも、高級アルコール系の成分で原価が安価。洗浄力がとにかく、とにかく強力な成分なので市販のシャンプーに多く配合される成分なんですよ。
ラウレス硫酸Naという超絶洗浄力が高い成分が昔からあり、最近は配合がされなくなりつつありますが、代わりにこのオレフィンスルホン酸が配合される事が多くなってきているですよね(汗)
「洗浄力が高い方が汚れが落ちる!」っと思われがちですが、必要以上に脱脂力が強いとどんどん油分の分泌量が増える可能性があり、悪循環に陥るのでオススメとは言えません。
とにかく、髪がキシむ原因にもなりますし私はこの成分が配合されていたら絶対に使わない!っと心に誓っています。
成分を総合的に見ると、、、刺激性洗浄力がマイルドなベタイン系とタウリン系をベースに、オレフィンスルホン酸で洗浄力を底上げしている感じ。
うーん。。。ベース成分がマイルドなので、暴力的に洗浄力が高い!っという事は無いと思います。
ただ、それでもオレフィンスルホン酸の洗浄力は本当に強力なので、使っていくうちに髪のキシミなどを感じる可能性が高いかなぁと。
あなたが、超オイリー肌であるなら試してみるのはアリですが、「肌の乾燥が気になる」「キシミが気になる」「カラーなどしている」
っという場合はオススメとは言えないなぁっというのが私の本音ですね。
頭皮ケア効果は期待出来ない?その他の成分はビミョー。
そもそも、このシャンプー自体頭皮ケア効果を謳っているわけじゃないので、仕方ないですがスカルプDブランドの割には頭皮ケア系成分も弱いなぁと感じちゃいました(汗)
とにかくアレコレと植物性成分がぶち込まれている印象ですが、これらの成分がなにか意味があるのか?ちょっと疑問。
一応、頭皮ケア剤などに多く配合される”センブリエキス”も配合されていますが、とある実験では「センブリエキスに頭皮ケア効果は期待出来ない」と言われていたりも住んですよね↓
左右に同程度の男性型脱毛を有する14人の被検者(50歳以下)の右側に22.5%センブリエキス(スウェルチアマリン3~5mg/mL,オレアノール酸0.6~1.0mg/mL含有)を含むエタノール溶液を、左側にプラセボとして70%エタノール溶液を1回1mL程度1日2回4ヶ月にわたって単純塗布してもらい、シャンプーやリンスは頭皮ケア成分を含有しないものを使用した。
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4ヶ月後の最終日では試験剤塗布側154±76本、プラセボ側133±76本となり、試験剤塗布側でやや多い結果であったが、統計的に有意差は認められなかった。
22,5%もの超高濃度のセンブリエキスを4ヶ月塗布しつづけても有意差は見られなかったと(汗)
シャンプーに配合されるエキス類なんて1%以下なので、ほぼ効果なんて感じられないかと。
他にも”ピロクトンオラミン”や”グリチルリチン酸”などの殺菌成分が配合されているので、頭皮のニオイが気になる!っという人には多少効果は期待できるかも。
とは言っても医薬部外品ではなく、化粧品扱いのシャンプーなのでそれほど濃度は高く無いと思われるので、本当にニオイやフケが気になるなら医薬部外品のものを選んだほうが良いし・・・
うーむ、なんとなくすべてが中途半端な印象です。
【結論】洗浄成分は優しめだが、全体的に中途半端な印象。
スカルプDの廉価版的なシャンプーなので仕方ない面もありますが、全体的に中途半端な成分って印象。
ドライなので、確かに洗浄成分は乾燥肌の方向きに他のスカルプDよりはかなり優しい処方になっています。
が、やはりそれでもオレフィンスルホン酸というめちゃ洗浄力が高い成分が配合されているので、乾燥肌の人にオススメ!とは言えません。
ベース成分はマイルドなのですが、スルホン酸でいっっきに洗浄力がアップされているので、「オイリー~超オイリー肌の人向き」かなぁと思いますね。
ただ、その他の保湿成分や頭皮ケア成分に関してもコレ!っと思える”スカルプDならでは”の成分は見かけられませんでした。
スカルプDの中では安価ですが、一本2000円程度で350mlと決して安くはないので、あえてこのシャンプーを選ぶ理由もないかなと(汗)
もし、あなたが『スカルプD ネクスト オーガニック5 スカルプシャンプー』を検討しているなら、是非参考の1つにして頂ければ幸いですm(_ _)m