【元美容師が解析】3つの良成分とは?INZEALシャンプーが人を選ぶ理由も解説します。

元美容師Mです。

今回は男性用高級シャンプー『INZEAL(インジール)シャンプー』の成分を解析&本当に素晴らしいシャンプーなのか?!を全力評価してきたいと思います。

結論から言うと、このシャンプー・・・価格に見合って配合されている成分もグーッドッ!っと感じたのが本音です。笑

ただし、万人受けするとは言えない成分なので、条件に合っていない人にとっては満足度は低いかもしれません。

一体どんな成分が配合され、どんな人にあっているシャンプーなのか?300種類以上はシャンプーを見てきた私が全力で解説してきますね!

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【最重要】INZEAL(インジール)シャンプーの洗浄成分は?

どんな高級シャンプーでもぜっったいにチェックして欲しいのが、”洗浄成分”です。

いくら、「頭皮ケア成分配合!」とか「ダメージケア成分配合!」っと書かれていようがシャンプーのメイン成分と言える”洗浄成分”が強力すぎたら、そんな良成分も無意味に終わります・・・

シャンプーに配合されている成分なんて、水が8割前後、洗浄成分が2割前後で構成され、残りの1割前後の中に香料や、保湿成分などが配合されている事が殆どなんです。

もし、あなたが「このシャンプー使ってみようかな・・・」っと検討しているなら、まずは絶対に洗浄成分だけはチェックしてくださいね!

っという事でINZEALシャンプーの全成分がコチラ↓

水(特殊水)、ラウレス-4カルボン酸Na、ラウラミドDEA、ココイルグルタミン酸2Na、イソペンチルジオール、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸TEA、ココイル加水分解コラーゲンK、BG、PCA亜鉛、アルギニン、アロエベラ葉エキス、エタノール、カミツレ花エキス、カルボキシメチルキチン、カワラヨモギ花エキス、キダチアロエ葉エキス、アルガニアスピノサ核油、サクシノイルアテロコラーゲン、センブリエキス、タチジャコウソウ花/葉エキス、ヒアルロン酸Na、フェノキシエタノール、ホホバ種子油、ポリクオタニウム-10、ミンク油、メントール、ハトムギ種子エキス、カンゾウ根エキス、乳酸メンチル、ゼイン、DPG、加水分解ケラチン(羊毛)、クエン酸、ポリ-ε-リシン、サピンヅストリホリアツス果実エキス、加水分解シルク、水溶性コラーゲン、シロキクラゲ多糖体、エンテロコッカスフェカリス

黄色になっているのがシャンプーにおける最も重要な洗浄成分になります。

今回のINZEALシャンプーは化粧品登録のシャンプーなので、表記が早い成分の方が配合量が多くなっています。

で、成分を見るとアミノ酸系シャンプーと公式では謳っていますが、メイン成分はアミノ酸系成分では無いですね(汗)

とはいえ、別にダメ成分!ってわけでもなく、条件に合っている人にとっては良成分。

では一体どんな特徴がある成分が配合されているのか?!見ていきましょう!

成分1、ラウレス-4カルボン酸Na

インジールシャンプーのメイン成分と言えるのがコレ!酸性石鹸系と言われる洗浄成分ですね。

ラウレス~っと書かれているので市販によく配合されるような、安価な『ラウレス硫酸Na』と間違われやすい成分なんですが、こちらは刺激性が低いんです。

市販に配合されるようなラウレス硫酸~は安価でタンパク質変性を起こすと言われているので、最近では市販シャンプーにも配合されなくなってきています。

が!今回のラウレスー4カルボン酸は刺激性が低いながらも、洗浄力はかなり強めという「頭皮のアブラが気になる人」にもってこいな成分。

ただ、逆に言えば「髪や頭皮の乾燥が気になる」「髪のダメージが気になる」っという人にとっては、ちょっと洗浄力が強すぎな印象ではありますね。

成分2、ココイルグルタミン酸2Na

私が大好きなアミノ酸系洗浄成分。頭皮や毛髪と同じ弱酸性で刺激性や洗浄力は超マイルドっ!

よく女性向けの3,000円超えシャンプーに配合されている成分ですね。原価が高価なので安価な市販シャンプーには殆ど配合されません。

配合されていても、安価なラウレス硫酸の中にちょっぴり配合して「アミノ酸系シャンプー」っと売り出している事が多いです(汗)

ただし!洗浄力がマイルドな故、男性の場合この成分単体だと「物足りない!」っと感じる可能性はありますね。

成分3、コカミドプロピルベタイン

こちらも洗浄力がかなりマイルドな”ベタイン系”の成分。

成分的には悪くない成分ですが、安価で500円程度シャンプーから3000円超えのシャンプーにまで幅広く使われる成分なので珍しいって感じはしないです。

この他の成分も

ココイルグルタミン酸TEA⇛超マイルドなアミノ酸系成分
ココイル加水分解コラーゲンK⇛洗浄成分でありながら、トリートメント効果も期待できる最上級レベルの洗浄成分

っといったように惜しげもなくふんだんにアミノ酸系洗浄成分が配合されています。ただ、配合量はそれほど多く無いので、上位3つくらいの成分を見ておけば、大体シャンプーの性格は判断できるかなぁと。

成分を総合的に見ると、かなり洗浄力が高い酸性石鹸系をベースに洗浄力のバランスを取るために、各種アミノ酸系成分&ベタイン系を配合しているって感じ。

うん!悪くない!悪くないぞ!

正直、ラウレス-4カルボン酸Naのみだとかなり洗浄力が高く髪がバサボサになる可能性が懸念されますが、マイルドなアミノ酸系成分も配合されているので、「普通肌~やや油分が多い人」であればかなり満足度は高いかと。

逆に私のように月に1度パーマかカラーをするようなダメージ毛の人、乾燥肌の人には向いていない!というのも本音ではありますね。

3つの良成分とは?

洗浄成分に関してはやや強めではあるものの、使う人があっていれば高品質だと言えます。

そして!インジールシャンプーは洗浄成分以外の成分も特徴的な成分な成分がいくつか配合されているので1つずつ解説してきますね。

成分1、ゼイン

インジールシャンプー一番の目玉成分とも言えるのがこの『ゼイン』という毛髪保護成分です。

とうもろこし由来の成分で安全性が高く、髪の表面を覆って疑似キューティクルを作り出し”サラサラ感””ヘアカラー持続性アップ””毛髪のツヤ感アップ”等の効果が期待できるという感じ。

以下のようにゼイン液を毛髪に塗布した実験結果もでているので、確かに一定の効果は期待できそう↓


ゼイン液にて処理したダメージ毛は、ブリーチ+紫外線処理のみのコントロールに比べてキューティクルが整っており、また毛髪に乗せた水滴が弾かれている状態が観察されました。

ゼイン液はカラーリングした毛髪に処理することにより、【 色持ちをよくさせ 】、染毛直後の状態を長時間保存することが期待されます。
出典:INZEALシャンプー

ただ、まだ比較的新しい成分だからか「80人中75人が改善した」と言った大規模な実験結果は無い模様。

この実験結果通りに、ツヤ感アップカラーの色持ちアップが期待できるなら頭からゼイン液をぶっかけたい所なのですが・・・

成分2、加水分解ケラチン(羊毛)

毛髪はは”ケラチンタンパク質”で出来ているのですが、そのケラチンタンパク質にかなり近い成分がコレ。

ダメージによって失われたケラチンを、近い性質の成分を再び入れることでダメージ補修&ハリコシ感アップが期待できるというわけです。

大手化粧品会社の花王さんの実験だと、加水分解ケラチンを用いたところ優れた毛髪修復作用を示した。という研究結果もあったりします↓

パーマ処理を行ったことのない20人の日本人女性の頭髪を洗髪、すすぎ、タオルドライ後にドライヤーにより乾燥させ、「髪の滑らかさ」および「髪のツヤ」について各濃度の加水分解ケラチン(分子量400)水溶液と比較として加水分解コラーゲン水溶液を用いてハーフヘッド法にて評価した。

評価基準として20人のうち◎:18人以上が良いと回答、○:14-17人が良いと回答、△:8-13人が良いと回答、☓:7人以下が良いと回答としたところ、以下の表のように、

試料 濃度 髪の滑らかさ 髪のツヤ
加水分解ケラチン 0.001
加水分解ケラチン 0.004
加水分解ケラチン 0.04
加水分解ケラチン 0.4
加水分解ケラチン 4.0
加水分解コラーゲン 0.2

加水分解ケラチン(分子量400)は、いずれの濃度でも優れた毛髪修復効果を示した。
出典:加水分解ケラチン(羊毛)とは…成分効果と毒性を解説

とは言え、髪の毛は一度ダメージを受けたら元に戻る事はぜっったいに無いので、”一時的”に手触り感やハリコシ感があっぷする。

っという事は頭の片隅においておきたいところ。これは加水分解ケラチンだけじゃなく、全てのトリートメント成分で言えることですけどね(汗)

成分3、センブリエキス

頭皮ケア剤や頭皮ケアシャンプーには絶対っと言っていいほど、配合されているのがセンブリエキスですね。

「もう、全部の頭皮ケア系アイテムに配合されているんじゃないの?!」ってくらいホント配合されまくっています。笑

ただ、多くの頭皮ケアアイテムに配合されてはいるんですが、頭皮ケア効果が期待できるか?っというと微妙だったりします。

っというのも以下のようにセンブリエキスを使った臨床試験では、センブリエキスを塗布したグループと塗布していないグループと比較しても「統計的に有意差は認められなかった」っと結果がでているんですよね(汗)

左右に同程度の男性型脱毛を有する14人の被検者(50歳以下)の右側に22.5%センブリエキス(スウェルチアマリン3~5mg/mL,オレアノール酸0.6~1.0mg/mL含有)を含むエタノール溶液を、左側にプラセボとして70%エタノール溶液を1回1mL程度1日2回4ヶ月にわたって単純塗布してもらい、シャンプーやリンスは頭皮ケア成分を含有しないものを使用した。

~~

4ヶ月後の最終日では試験剤塗布側154±76本、プラセボ側133±76本となり、試験剤塗布側でやや多い結果であったが、統計的に有意差は認められなかった。

出典:名古屋大学医学部付属病院分院皮膚科が報告しているセンブリエキス配合頭皮ケア剤の頭皮ケア作用臨床試験

22%超えの超高濃度のセンブリエキスを塗布しても、有意差が認められなかった・・・

っという事はそれよりも遥かに濃度が低いシャンプーに配合されていても、「ほぼ効果は期待できない」っというのが私の意見です。

うーむ・・・ほんの少しでもプラスに働きかけるような実験結果だったら、期待はできるかも!っと言えるのですが(汗)

まあ、センブリエキスが配合された頭皮ケア剤は10年以上前から販売されていますが、それで「ふさふさになった!」という話は一度も聞いた事が無いので、つまりそういうことなんでしょう。

【結論】人は選ぶが、間違いなく良シャンプー!

洗浄成分に関しては、その辺の市販シャンプーと違って上質な成分のみが配合されている印象。

うおおお!すげぇ!っと興奮するほどじゃありませんが、普通に良シャンプーです。笑

価格に関しても300mlで3000円(税別)。1ml辺りは10円と安くは無いですが、高い!っというほどでも無く許容範囲。

決して万人受けする!とは言えませんが、もしあなたの頭皮が「普通肌~やや脂っぽい」で「髪のダメージはそこまで気になっていない」っというならアリ!なシャンプーです。

ただ、逆にヘアダメージも気にする!とか頭皮の乾燥が気になる!というと、ちょっと洗浄力は高めですね・・・

乾燥肌だったり、ヘアダメージも気にする!っと言うのであれば、更に洗浄力がマイルドなコチラ↓
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の方があっている!っというのが300種以上のシャンプーを見てきた、私からのアドバイスになります。

もし、あなたが『インジールシャンプー』を検討しているなら、ぜひぜひ参考の1つにして頂ければ幸いですm(_ _)m

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