【成分解析】コスパ良し!ボタニスト(スカルプ)シャンプーは人を選ぶ理由とは?

元美容師Mです。

ボタニカルシャンプーの火付け役とも言えるボタストシリーズの中で最も洗浄力が高く、メンズ向きなのが『ボタニカル(スカルプ)』です。

本音を言ってしまうと、ボタニカル(植物エキス)自体には何の魅力も感じません。笑 ボタニカル成分だからと言って、毛髪や頭皮のケアに特化している!ってわけでも無いですからね。

ただ、ボタニストシャンプー(スカルプ)は特別良いっ!ってほどじゃないんですが、市販シャンプーの中では洗浄成分はコダワッている印象。

というわけでボタニスト(スカルプ)の一体何が良いのか?何が物足りないのか?解説していきます。

300種以上のシャンプーを見てきた元美容師がオススメ!最強のメンズシャンプーはコレだッ!
2500円以下で本当に良い市販シャンプーのみを集めてみました。
⇛【男性限定】本当に市販のみ!髪のプロがオススメシャンプー7選を発表します!
メンズシャンプーで最も人気シリーズの違いとは?!
【全5種類】MAROシャンプーの種類と違いとは?あなたはコレを選べばOK!

【最重要】ボタニスト(スカルプ)シャンプーの洗浄成分は?

シャンプーにおいて最も重要な成分は間違い無く、”洗浄成分”です。

いくらボタニカル成分配合!っと言っても。シャンプーの成分の殆どを占める洗浄成分がムチャ強かったら何の意味もありません(汗)

もし、あなたが新しくシャンプーを購入検討する際はずぇったいに洗浄成分だけはチェックして欲しいです。

洗浄成分さえ抑えておけば「大失敗したぁ~」っという事はかなり減らせるはず!

っというわけで、『ボタニストスカルプシャンプー』の全成分がコレ↓

水、ラウレス-4カルボン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、ラウリルベタイン、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウラミドプロピルベタイン、デシルグルコシド、ポリクオタニウム-10、コカミドMEA、PEG-30フィトステロール、ローズマリー葉水、サトウキビエキス、グリチルリチン酸2K、リンゴ酸、ジステアリン酸PEG-150、エタノール、BG、DPG、EDTA-2Na、塩化Na、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、香料

黄色になっている成分がシャンプーの命!とも言える洗浄成分ですね。

他のシャンプーに比べると、8種類とかなりかなり多くの洗浄成分が配合されているので、「うお!洗浄力ツヨシ!」っと思われるかも。

ただ、配合されている成分が多くても洗浄成分の割合は3割り程度なので、「3割程度の中に数多くの洗浄成分がブレンドされている」っと考えてOkです。

洗浄成分を全体的に見ると、やはり人気シャンプーなだけあってその辺の市販シャンプーよりクオリティは一段高い印象。

では一体どんな洗浄成分が配合され、どんな人にあっているシャンプーなのか?!解説していきます。

成分1、ラウレス-4カルボン酸Na

スカルプシャンプーの中で最も配合良の多いメイン成分とも言えるのがこの『ラウレスー4カルボン酸Na』という成分。

ラウレス~っと書かれているのでちょっと成分に詳しい人は「ラウレスと付く成分はヤバイ!」っと知識があるので避けたくなるかもしれませんね。笑

しかーし!このラウレス-4カルボン酸Naはかの有名な強力な洗浄成分『ラウレス硫酸Na』と違い、刺激性が低い酸性石鹸系と呼ばれる洗浄成分なんです。

ただ、”スカルプ”というネーミング通り、洗浄力はかなり高めなので頭皮の油分が多い人、整髪料をガッチリ付ける人向けの成分ですね。

安価な安っぽいシャンプーだとただ洗浄力が強い『ラウレス硫酸』『オレフィンスルホン酸』が使われる事が殆どなんです。ホントに。

ボタニストは刺激性が低いながらも、洗浄力が高い成分が使われているのが好印象。

成分2、ココイルメチルタウリンNa

2番目に多く配合される成分がタウリン系の成分。アミノ酸系に近い性質の刺激性が低い成分で、洗浄力はマイルド。

女性用のヘアケアシャンプーのメイン成分に配合されるくらい、マイルドでダメージヘアでも十分対応できる優良成分の1つ。

ただ、ココイルグルタミン酸などのアミノ酸成分よりは、洗浄力がやや高めではあるので「髪もいたわりたいけど、ちょいしっかりめの洗浄力が欲しい!」っという人向きではありますね。

成分3、ラウリルベタイン

もう全部のシャンプーに配合されているんじゃないのか?!ってくらいに多くのシャンプーに配合されているのがコレ。

やはり低刺激&低洗浄力のベタイン系の洗浄成分ですね。

洗浄力が強い成分と一緒に配合され洗浄力のバランスを取る目的で配合される事が多いです。っというかもうほぼ全部のシャンプーに入っています。笑

割と安価で洗浄力が抑えられるので、多用されますが決して悪い成分じゃあないです。

成分4、ラウロイルサルコシンNa

アミノ酸系の成分にも関わらず、洗浄力がかなり強く殺菌作用もある珍しい洗浄成分。

”刺激性がややある成分”なのでこの成分単体で配合されていたら、ちょっとアウト気味ですがサブ的に配合されているので問題は無いです。

成分を総合的に判断すると、酸性石鹸系の洗浄力が強い成分にタウリン、ベタイン系のマイルドな洗浄成分でバランスを取って、殺菌効果を狙ってか強いアミノ酸系成分をプラスしている感じ。

他にもあれこれと洗浄成分は配合されていますが、多く配合されているこの辺り4つの成分を見ておけば、まあまあ特徴はつかめるかなと。

で、やはりスカルプというネーミング通り、割と洗浄力は強めな印象ですね。

ただ、刺激性が低い酸性石鹸系がメインで配合されていますし、マイルドな成分でバランスも取っているのでOUT!!てわけでもありません。

このシャンプーを使うべきはズバリ!「ヘアダメージはそれほど気になっていない、オイリー肌の人」コレです。

逆にヘアダメージが気になる人や普通肌くらいの人だと、洗浄力が高すぎます(汗)これに該当する人はほぼ間違いなく、キシみや乾燥を招くと思われるので、オススメとは言えませぬ。。。

その他の成分はイマイチか・・・

ボタニカル!っと言うからには「植物性のエキスやら、オイルやらがアレコレと配合されているのか?!」

っと思いきや意外とその他の成分はシンプル。シンプル過ぎるほどに・・・

一応、頭皮のかゆみや炎症を抑える頭皮ケア成分『グリチルリチン酸』という成分は配合されていはいます。

確かにこの成分が配合されていると、かゆみを抑える効果も期待できる!と言った研究結果もあるので悪い成分ではありません。

われわれは,すでに敏感肌向け化粧品に多く配合されているグリチルリチン酸ジカリウム(DPG)の有効性について検討した。DPGは,神経ペプチドであるサブスタンスPによる神経成長因子の遺伝子発現上昇を抑制したことにより,敏感肌の特徴的状態である知覚過敏反応を抑制できる可能性が示された。また,敏感肌を対象にした臨床試験では,0.2%DPG配合製剤は乳酸によって誘導されるかゆみに対する違和感に対して改善傾向が認められた。
出典:敏感肌に対するグリチルリチン酸ジカリウムの有効性

成分の刺激性も低いので、決して悪い成分では無いのですが殆どのスカルプシャンプーに配合されているので「ボタニストならでは!」っという感じではないですね。

『ローズマリー葉水』『サトウキビエキス』と言った植物性のエキスは配合されていますが、他のボタニストシャンプーに比べると物足ない・・・っというのが正直なところ。

例えば、ボタニストダメージケアなんかだと、3000円超えのシャンプーにも配合されるような”ペリセア”なんかも配合されています。

スカルプに関しても、悪くは無いのですが良いッ!と思える成分もそれほど配合されていないかなぁと言うのが本音です(汗)

【結論】「オイリー肌」でシンプルな成分が使いたい人に。

その他の成分はちょっとイマイチではありましたが、あなたがオイリー肌で尚且、「シンプルなシャンプーが使いたい!」っというならアリです。

最近はボタニカルブームなのもありますが、効果のあるのか無いのか?イマイチよく分からない植物系の成分をとにかく入れておけ!みたいな風潮があります。

が!当然ですが配合されている成分が多ければ多いほど、敏感肌の人にとっては「刺激になる成分が多くなる!」とも言えます。

なので「ベタつきが気になるけど、シャンプーによっては痒くなったりする」っという人は一度、ボタニカルスカルプを検討してみるのはアリですね。

価格も1512円(税込み)で容量も490mlと結構な大容量なので、コスパも良しッ!

逆に「ベタつきは気になっていない」「髪の痛みもいたわりたい」と言うような人はあえて、このボタニストスカルプを選ぶ理由は無いです。

同じボタニストでも、もっと洗浄力がマイルドで尚且補修成分が配合されているものもありますので・・・

っということで、もしあなたが『ボタニストスカルプシャンプー』を検討しているなら、ぜひ参考にして頂ければ幸いですm(_ _)m

この記事を読んだ人はコチラも読まれています。