【成分解析】効果無しか?MARO 3DボリュームアップシャンプーEXを評価した結果・・・

元美容師Mです。

市販シャンプーの中でジワジワと人気が出ているのが、『MAROシャンプー』

で、今回はMAROシャンプーでもボリューム感アップに焦点を合わせたシャンプー『MARO 3Dボリュームアップ シャンプー EX』の成分を解析&本当にボリューム効果は期待できるのか?!について評価していきたいと思います。

先に言ってしまうと、ぜんっっぜんオススメ出来ないッ!っというのがこのシャンプーの成分を見た私の意見です。

っというのも明らかに広告が誇大表現が過ぎるんですよね(汗)そして、ぶっちゃけボリュームアップ効果が期待できそうな成分は特に配合されていない。

っという点を見ると「あえてこのシャンプーを選ぶ理由はない」というのが、私の結論です。

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【最重要】MARO 3Dボリュームアップ シャンプー EXの洗浄成分は?

MAROシャンプーに限らずぜっったいにチェックして頂きたいのが、「”洗浄成分”はどのようなものが使われているのか?!」です。

どんなにメーカー側がボリュームアップ成分配合!とか、頭皮ケア成分配合!とか宣伝していようが、メイン成分である”洗浄成分”がダメダメだったら、いくら他の成分にコダワッても無意味に終わります・・・

もし、あなたが新しくシャンプーを購入検討する際はずぇったいに!”洗浄成分”だけはチェックしてくださいね。

メーカー側はほんっっとうに良い面しか書きませんから(しかも当たり前のように誇張して)

っという事で『MAROシャンプー3Dボリュームアップ』の全成分がコチラ↓

水、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドDEA、コカミドMEA、ラウリルベタイン、DPG、ヤナギラン花/葉/茎エキス、加水分解ダイズタンパク、ホエイ(牛乳)、グルタミン酸、ココイルメチルタウリンNa、PEG-150、PEG-32、PEG-6、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ポリクオタニウム-48、ポリクオタニウム-7、ホホバ種子油、アボカド油、オリーブ果実油、月見草油、ハイブリッドサフラワー油、ヒオウギエキス、ダイズ芽エキス、ローヤルゼリーエキス、アルゲエキス、ヒバマタエキス、トウキ根エキス、アカヤジオウ根エキス、ヨモギ葉エキス、ナツメ果実エキス、ビワ葉エキス、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、BG、メントール、PEG-100水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、エタノール、クエン酸、クエン酸Na、EDTA-2Na、シクロデキストリン、安息香酸Na、ピロ亜硫酸Na、フェノキシエタノール、香料、カラメル

黄色にマーキングされている成分がシャンプーにおいて最重要と言える、”洗浄成分”になります。

配合されている成分をチラッとみると、、、うーん。安っぽいただただ、洗浄力が高い成分が配合されてるって感じですね(汗)

配合されている成分数が少ないのは好印象ですが、配合数が少ないという事はそれだけ”安っぽい成分の濃度も高い”と言えますので。

では一体どんな特徴がある成分なのか?!見ていきましょう!

成分1、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

水の次に記載されているので、最も影響力の高いメイン成分とも言えるのが、スルホン酸です・・・

私が大嫌いな、大嫌いな洗浄成分の中でもトップクラスに洗浄力が高すぎる、安価な成分ですね。

性質的には『ラウレス硫酸Na』という500円レベルのシャンプーに多く配合される、安価でただ洗浄力が強い成分にかなり近い成分なんです。

最近は成分にちょっと詳しい人も出てきて「ラウレス硫酸はやばい!」っと避ける傾向が少~しずつ出てきています。

なので、代わりにこの『オレフィンスルホン酸』が配合され出しているんですよね(汗)

洗浄力はかなり強く、刺激性も高めなので私はこの成分が配合されている時点で、ぜったいに使いたいとは思えません。

成分2、ラウリルベタイン

こちらは上記の成分と違って洗浄力がマイルドな”ベタイン系”の成分。

ラウレス硫酸やオレフィンスルホン酸のようなメチャ強い洗浄力とバランスを取る為に、一緒に配合されることが多い成分ですね。

500円以下のシャンプーから数千円超えのシャンプーまで殆どのシャンプーに配合されている成分なので「スゴイッ!」っとほどじゃあないですが、悪くはない成分です。

で、洗浄成分を総合的に見ると、、、洗浄力と刺激性がかなり高い、『オレフィンスルホン酸』をベースにいくらか刺激性を抑える為『ベタイン系』をプラスしているって感じ。

うむむ・・・完全に500円くらいの安物シャンプーと同程度のクオリティですね(汗)

成分こそ違いますが、ほぼ同等の『ラウレス硫酸』+『ベタイン系』のシャンプーって本当に500円前後の価格帯で採用される成分配合なんですよ↓
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1000円超えのシャンプーなんだから、もう少しコダワッて『酸性石鹸系』や『アミノ酸系』の洗浄成分が使われているのか?!っと思いきやそんな事もなく・・・

この時点でMAROボリュームシャンプーを選ぶ理由が完全に無くなった感じ(汗)

ただ、これだけでOUT!!っというのもアレなので、本当にボリュームアップ効果成分は配合されているのか?!についても触れていきたいと思います。

本当に3Dボリュームアップ効果はある?

MARO3Dボリュームアップシャンプーの広告を見るとこんな感じで『世界初!ディフェンスカルプ配合』っと大々的に宣伝しているのが確認できます。

このディフェンスカルプ成分というのが、ボリュームアップ成分において最も重要な成分なんだろうと予測できますね。

で、このディフェンスカルプ成分って一体なんなの?!って感じですが、※2を見ると『ヤナギラン花/葉/茎エキス』の事をディフェンスカルプと呼んでいるみたい。

言ってみればただの、葉っぱエキスなんですが『ディフェンスカルプ』とはなんか大げさねネーミングに聞こえるなぁ・・・

販売元のルーカスメーヤーコスメテックス社のサイトを見ると以下のような期待できる効果が記載されていました↓

出典:http://lucasmeyercosmetics.com/en/products/product.php?id=116&from=cat

中でも私がコレスゲー!っと思ったのが『5αリダクターゼ(脱毛因子)を阻害』という作用。

これが本当だったら、確かに脱毛を防ぐ事で増毛効果は期待できるのですが、、、この成分を使った実証実験的なデータは一切無く、本当に効果が期待できるのか?は謎でした(汗)

以下のように「フケ改善効果が期待できる」っというような客観的はデータはありましたが、ボリュームアップが期待できそうなデータは一切無し。

出典:https://web.archive.org/web/20190805053511/https://www.naturelab.co.jp/celllabo/download/CLJ16090101.pdf

悪い成分では無いのだろうけど、『3Dボリュームアップ』というネーミングからするとショボい・・・っと感じてしまったのが正直なところ。

少なくともシャンプーだけでボリューム感150%にUPは誇大表現もいいとこです。

画像の片隅にちっさく※当社比、個人差があります。っと免罪符のように書かれていますが、景品表示法的にこれはアウトでは・・・

冷静に考えて150%アップってすごすぎですよ。人間の髪は10万本ありますが、シャンプーだけでこれが1,5倍の15万本見えるってことなのか?

例え本数が減って5万本だったとしても、7,5万本。流石にこれは無理があるかと(汗)

一応他のボリュームが期待できそうな成分に『ポリクオタニウム-48』というポリマー性の成分が配合されています。

これについては毛髪のハリ・コシアップ程度は期待できる成分ですが、MAROシャンプー意外にも幅広く使われている成分ですし、150%UPはムリ。

ただ、とにかく『3Dボリュームアップ』とか『世界初ディフェンスカルプ配合』とか如何にも凄そうなワードを使って、普通のシャンプーを宣伝しているようにしか見えませんでした。

ちなみにこのように「効果がよく分からないけど凄そう!」っと感じてしまうことを『ジンクピリチオン効果』と言います。

1970年に、花王が日本で初めてジンクピリチオンを配合したシャンプーのメリットを発売した。しかし、当時花王がCMで宣伝をしていた「ジンクピリチオン配合」のコピーによって、ジンクピリチオンについて何も知らない消費者が購入につながり、メリットはヒット商品となった。
出典:ジンクピリチオン効果 WIKI

シャンプー業界のマーケティングでは多々ジンクピリチオン効果が使われているので、あなたがシャンプーを選ぶ際は”凄そうなネーミング”に気をつけて欲しい。

【結論】ボリュームアップ効果はあまり期待できないか・・・

シャンプーのメイン成分とも言える洗浄成分が、安価な『ラウレス硫酸』と同等って時点でオススメ!とは言えません。

一応、ベタイン系のマイルドな成分も配合されていはいますが、ホントに500円クラスに近い洗浄成分なんで(汗)

そして肝心の3Dボリュームアップ効果ですが・・・これも微妙。

「ディフェンスカルプ成分がボリュームアップに期待できる」と言った資料は見つかりませんでしたし、本当に効果が期待できるなら他社のシャンプーにも多く採用されるはず。

にも関わらず、あまり配合されていないという点を考慮すると、、、つまりそういうことなんでしょう。(あくまで現時点で、ですが)

価格に関しても460mlで1600円前後と市販シャンプーとしては決して安くも無いですし、あえてこのシャンプーを選ぶ理由が見つけられませんでした。

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